<原因>
1)更年期になると、加齢に伴う卵巣機能の低下によって、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の量が減り、これが脳の視床下部(ししょうかぶ)にある自律神経の中枢に影響を与えて自律神経の失調症状を引き起します。例えば、ホットフラッシュ(顔ののぼせ、ほてり)、肩こり、汗をかきやすいなどの症状です。
2)また、この年代の女性を取り巻く家庭や社会環境の変化からくる心理的なストレスが大脳皮質‐大脳辺縁系(へんえんけい)に影響を及ぼし、憂うつや情緒不安定などの精神症状を引き起こします。
この1)自律神経失調症状と、2)精神症状が相互に影響し合って、更年期障害の症状を生じます。
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