今回は「レムナント」や「悪玉」といった血管に悪さをするコレステロールを下げるにはどうしたら良いのか?について見ていきましょう。先ず、
1.食事の改善:「レムナント」の数値を下げるには、中性脂肪対策が必須です。中性脂肪は、食事との関連が深いため、まず食事の改善を行います。次のことに注意していきましょう。
(1)適正体重から適正エネルギーを算出し、それ以上摂取しないよう気を付ける。
<適正体重の算出法>:身長(m)2×22(BMI指数22で計算された最も健康的な体重)
<1日に必要なエネルギーの算出法> :
a.軽労働の場合?適正体重×25〜30キロカロリ-、
b.中労働の場合?適正体重×30〜35キロカロリ-、
c.重労働の場合?適正体重×35キロカロリ-
(2)飽和脂肪酸の多い食品(肉の脂身・内臓・皮、ラード、乳製品)を摂り過ぎない。
(3)不飽和脂肪酸の多い青魚(さば、まぐろ、いわしなど)、皮のない鶏肉、大豆製品を中心とした食事にする。
(4)野菜、海藻をバランスよく摂る(野菜や海藻には、血糖の上昇を抑えたり、脂質を排出する食物繊維、代謝の補酵素となるビタミン類が豊富)。
(5)アルコールを控える。
このように見ると、和食中心の食事が中性脂肪対策に有効であることが分かります。
2.生活習慣の改善;食生活の改善とともに生活習慣の改善も大切です。
(1)禁煙:喫煙は血管壁にダメージを与え、動脈硬化を促進させます。喫煙者の人は減らすようにしましょう。
(2)運動の習慣化:エネルギーを消費し、体内の代謝を促す運動を習慣化しましょう。 中性脂肪を燃焼させるには、ウォーキング、サイクリング、ヨガ、水泳などの有酸素運動が有効です。
(3)フィブラート系薬の使用:中性脂肪値が基準値を超え、食習慣や生活習慣の改善でも数値が下がらない場合は薬物治療も一っの方法として医師に相談しましょう。
「コレステロール」は、高すぎても低すぎても身体に悪影響があります。健康診断などで、自分のコレステロール値を把握し、身体の状態に合わせた食生活や生活習慣を心がけるようにしましょう。
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