「夏バテ」ならぬ「冬バテ」についてご存知ですか?、「寒さもいっそう厳しくなるこの時季、
「なんとなく年々疲れが取れにくくなってきた」「風邪をひきやすい」「朝起きて身体がだるい」、そう感じることはありませんか?、
そのもとにあるのは、寒さやストレスなどによって起きる「冬バテ」です。
「冬バテ」の原因は、1)冬場、特に年末年始は何かと忙しくつい無理をしがちになります。こうした暮らしぶりが、
活動モードの交感神経ばかりを働かせ、休息してリラックスモードの副交感神経を働かせる機会を失わせています。
体のコンディションを整えておきたい時季なのに、体は緊張状態が続く為に休まらない・・・・。
その矛盾が、「冬バテ」を招く最も大きな要因となります。
また、2)この時季は春に向かって高気圧や低気圧が大きく移動するので1日10℃もある温度差があり、
寒さが続くことにより体が冷えて血管を収縮し血の巡りが悪くなります。いわゆる交感神経の緊張状態です。
3)冬は寒さで体を動かすのがおっくうになり筋肉が衰えます。つまり疲れやすい上、
体内で熱が十分に作られず動く元気も不足する。天候や筋肉の衰えも「冬バテ」を招く要因となります。
4)日が短いので太陽の光を浴びている時間が少ない為、気持ちも沈みがちになりやすい。
5)神経がピリピリして気が休まらず、ますます交感神経ばかりが興奮し気ぜわしくなります。
これらの原因によって、自律神経の働きがアンバランスになり心身の様々な不調が表れてきます。
自律神経が交感神経だけに大きく偏った状態が続けば、やがて全身の機能にも影響してきます。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが大事です!。
「冬バテになっても、暖かくなれば改善するのでは・・・・」と思う人がいるかもしれませんが、実は逆です。
「冬バテ」のケアをしないと、春がつらい季節になります。油断していると、春まで長引いて、
自律神経の働きがどんどんアンバランスになってしまいます。
そこで、今の時季に鍼灸治療を行い交感神経が緊張しないように、
つまり自律神経機能を安定させて心身の疲れをいたわり、「冬バテ」にブレーキをかける対策をお勧めします。
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