西洋医学の薬と東洋医学の鍼灸治療の併用療法について、今回はお話しいたします。
「薬を飲んでいると、漢方鍼灸の効き目が悪くなりますか?」、
逆に「東洋医学の自然療法を受けると薬が効かなくなりますか?」と云う質問をよく受けます。
基本的にオススメする治療法は、薬を服用しながら鍼灸治療を併用する方法です。
この併用療法により症状が改善すれば、徐々に服薬を減らせばいいかと思います。
そもそも薬は自然治癒能力がないと効かないと言われています。例えば、下痢が止痢剤で改善したり、
痛みが痛み止めの薬で治ったりするのは、薬で下痢の原因や痛みを治しているのではなく、とりあえず、
先ず薬の効果で症状を止めて、その間に自然治癒力で症状を治していくと云うことです。すなわち、
薬を飲んで症状が治ると、薬が効いたと思いがちですが、実際は薬とその人の自然治癒力が協力をして、
病気を治したと考えるのが自然な考えと言えます。薬は自然治癒力がないと効かないし、
自然治癒能力が低ければ、薬をずっと飲み続けることになります。
鍼灸治療を続けることで、少ない薬で効果もでやすいし、自然治癒能力を高めることもできます。
鍼灸治療を併用することで、薬を止めることも可能だと考えます。実際、30年間「便秘症」で下剤を毎日飲み続けていた主婦が、
鍼灸治療により服薬しなくても毎日「快眠快便」で過ごせるようになった症例もあります。
長年、薬を飲み続けている方、西洋医学の薬と東洋医学の鍼灸治療の併用療法により病気を克服しましょう。
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