「梅雨」が終わると、すぐに「熱中症」のことが話題になる季節がやってきます。
今回は、この「熱中症」の予防対策の一つとして、「熱中症の鍼灸治療」について少し述べたいと思いきす。
先ず、「熱中症」とは、熱が体内にこもって起こる様々な症状の総称を言います。通常、
人は汗をかき、また血管を広げて皮膚の血液量を増やし体熱を皮膚から逃がして体温を一定に保っています。
ところがこの体温調節がうまく行かなくなると熱中症を生じます。「熱中症」と聞くと屋外での激しい運動や
作業中に起こるイメージがありますが、しかし高齢者の場合は、
自宅で過ごしているときにも熱中症に注意にすることが大切です。
「熱中症」の原因は、水分や塩分の不足・高温多湿の環境などがあげられ、
その他に心臓病や糖尿病の病気がある場合は体温調節の働きが低下する為、熱中症にかかりやすくなります。
「熱中症」の症状は、@T度;めまい、筋肉痛、筋肉のこわばりなど、AU度;頭痛、吐き気、体のだるさなど、
BV度;意識障害、手足の運動障害などがあります。
そして、その対策・対処法として、@直射日光を避け涼しい場所に移動する、A体を冷やす、
B水分や塩分をこまめに補給する等があります
最後に、鍼灸治療の効果として、風邪などで体調が悪いときや、
睡眠不足で疲れがたまっている時には体温を調節する働きが低下します。
このような状態の時は熱中症になりやすくなります。鍼灸治療ではこの体調不良や睡眠不足を改善することで、
熱中症になりにくいように身体を調節していきます。また、ツボ療法として、疲労回復や血圧を下げる効能のあるツボ、
合谷穴(ごうこく=人差し指と親指の根元の間にとる)に指バリ(指圧)療法を行い元気になりましょう!!
|