熱中症は夏に起こるものだと思っていませんか?。近年は地球温暖化で、ゴールデンウイークから最高気温が25℃を超えることも珍しくありません。まだ、春だから・・・と思っていると熱中症になってしまうかもしれません。今回は「熱中症」についてお話したいと思います。
先ず、「熱中症とは何か?」と言いますと、熱中症は、体の外から入ってくる「熱」や、体の中で発生する「熱」の影響により引き起こされます。私たちの体は体温を保つように自然と調節しています。暑いときには汗をかいて体表面から熱を逃がし、上がった体温を冷やそうとする働きがあります。しかし、一度に大量に汗をかくと水分や塩分が体内から失われ、体内の水分のバランスが崩れて、ケイレンを起こしたり、気を失ったりといった、体の不調が起こります。それが熱中症の一番多いパターンです。熱中症になるのは季節で言えば夏でしょう?と思う人が多いと思いますが、実は、そんなことはありません!。人間の体は気温が上がってから3〜4日しないと体温調整がスムーズにできません。したがって、急に気温が高くなる日があると、対応は難しく水分調整が上手にいかず、熱中症になりやすくなってしまいます。「夏日」「真夏日」「蒸し暑い日」と天気予報士さんが言ったら、「春ではなく夏だと思って過ごす」ことが大切です。
つまり春でも熱中症になります!。@前日に比べて急に気温が上がった日、A湿度が60%以上ある日などは要注意!です。春は寒暖の差を大きく繰り返しながら暖かく、さらには暑くなっていく季節です。寒い冬から抜け出したばかりで、体はまだ気温の高さに慣れていません。そのため、例え夏に比べて涼しくても、体温調節が上手に行われないために熱中症になるということが起きがちです。また、気温はそれほど高くなくとも、湿度が高いと汗をかきにくくなります。そのため高くなった体温を上手に逃がすことができなくなり、熱中症になるということも起きるのです。春も熱中症リスクが高まる季節として注意が必要です。
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