最後に、服薬による気象病の治療について、専門医は、以下のことを推奨しています。少し触れておきましょう。
先ず、■いざという時は、我慢せず薬に頼ろうとのことです。
つまり、耳まわし体操にプラスして、痛みがどうしてもひどい時の緊急薬を持ち歩くのもよい方法とのこと。痛み止めがあることで、気持ちも楽になるという場合もあるからとのことです。また、気象病のメリットは、天候変化の予知ができるということ!、それならば、違和感を感じた時点で対策をはじめることを勧めています。たとえば、耳まわし体操は症状が出てからも役に立ちますが身体に違和感を感じた時点で行うのも好いとのことです。
次に、■ひどくなる前にお薬を飲むのが効果的であるとのことです。
つまり、痛みの発生前に飲むと効果的な薬を処方されている場合は、違和感を感じた時点でしっかり飲んでおきましょうとのこと。
また、夜間の気圧変化などを受けて、起床時に身体が重く感じる場合が多いかもしれません。そのような方は、時間の余裕をもって起きましょう。
目をさましたら起き上がる前に、耳まわし体操をして頭の周りに血液がまわったら、ゆっくりと起きるのも手です。
朝起き上がれず、ずっとベッドの中にいると余計に起き上がりづらくなることもあります。起きる時間には必ず余裕を持ちましょうとのこと。
そして、■寝る前のスマートフォンは、百害あって一利なし!とのこと。
眠る前のスマートフォンはNG。自律神経を刺激して睡眠の質を下げてしまいます。最低でも6時間以上は寝て、朝はしっかり朝日を浴びられるようしておきましょう。
また、専門医の具体的な話として、症状の改善には、抗めまい薬や酔い止めの薬による治療が有効とのことです。抗めまい薬は、内耳の血流を改善する作用があり、酔い止めの薬は内耳から脳へ気圧の変化の伝達を抑制する作用がある。漢方薬を使う場合もあり、体内の水分の循環を良くする「五苓散(ごれいさん)」にも同様の効果が期待できると報告しています。
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