南つくし野鍼灸院
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『南つくし野鍼灸院』|健康メモ


タイトル 日付
「健康と天気」5:気象病と五月病を東洋医学で考える 2023.1.1

 最後に、前述してきた「気象病と五月病を東洋医学で考える」ことにしてみましょう。
  例えば、「うちのおばあちゃんが”膝が痛い”と言っているから明日は雨が降る」だろうとか、「台風が近づいてくると”頭痛”がする」等と聞いたことがありませんか。こうした気温や気圧など気候変化によって引き起こされる様々な症状の総称は『気象病』と呼ばれています。
  また、新入社員や新入学生などが新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称は『五月病』と呼ばれています。やる気が失せ、悲しくなったりイライラしたり、感情面の症状が数多く訴えられているようです。私たちは常にこうした気候や天気などの“外的な影響”と、社会生活におけるストレスなどの“内的な影響”を受けており、環境の変化と日々戦っています。過度の影響は心身の平衡状態を崩し、病を発症させる原因となっています。病院に行くほどではないけれど、ちょっと気になる不定愁訴を抱えていないだろうか?。原因はこれにあるかもしれません。
  東洋医学では「外的な影響を『六淫(ろくいん)』といい、『風・寒・暑・湿・燥・火(熱)』の6つが要因」としてあげられています。悪い影響を与えるので『邪(じゃ)』と付けて言われ、いわゆる「風邪(ふうじゃ)」は、痒みやめまいを生じ、「湿邪」は、関節痛や頭痛を生じさせる要因と考えられています。『六淫』への対処法のひとつは、汗をかくことであるといわれています。無理のない範囲で運動して発汗することで「六淫」を体外へ追い出すことができます。そして「内的な影響を『七情(しちじょう)』といい、『怒・喜・思・憂・悲・驚・愕』の7つが要因」としてあげられています。「そんなに怒ると血圧が上がる」だとか「思い悩んで食欲がない」などと、感情面は特に自律神経を介して身体に影響を及ぼす。『七情』のコントロール方法の一つは、特に呼気をゆっくり行う深呼吸であると言います。緊張すると気づかないうちに呼吸が浅くなり苦しくなる。緊張が持続すると背中が丸くなり更に呼吸しづらくなります。ストレスを感じている時には、意識して呼吸することを試みてほしいと思います。東洋医学の理念として『六淫』『七情』を紹介しましたが、何か思い当たる症状があったら、そのコンディショニングを目的に鍼灸によるケアもぜひ試してもらいたいと思います。

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