「季節の変わり目は体調の変化に注意しましょう!」
「三寒四温と言いますが、寒暖差が体にこたえる……。なんとなくだるくて、仕事も遊びもやる気がわいてこない……。せっかくの春を元気で満喫できるようになるには、どうすればいいんだろう?」。「その不調、春の気象病かも……。」
先ずは、「春の気象病」についてお話しましょう。
昔から「季節の変わり目にはめまいがする」「天気が崩れる前には頭痛がする」など、気象の変化によって持病が悪化することを「気象病」と呼んでいます。その中でも、うつや不安といった気分障害にまつわるものを、「天気痛」と名づけ、研究をしている先生がおられます。「天気痛」は、天候が変わりやすい春や低気圧が続く梅雨、台風の多い秋などに要注意です。春は日々の寒暖差や、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動が大きい季節です。寒暖差に対応するため自律神経の一つである「交感神経優位:自律神経には昼間、体を活動的にする交感神経と夜間、身体をリラックスさせる副交感神経があります、その交感神経が副交感神経より常に優性に働くこと」が続くと、エネルギーの消費が増え、疲れやだるさを感じやすくなります。自律神経には、先に述べた身体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があり、この2つがバランスをとりながら、心臓や腸、胃、血管などの臓器の働きを司っています。この自律神経、自分の意思ではコントロールできず、ちょっとしたストレスでもバランスが乱れてしまいます。
次回は、「気圧変動と自律神経の乱れとの関係」についてお話いたします。
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