「坐骨神経痛」の痛みは、自覚症状であるため本人にしかわかりません。そのため痛みの表現も様々です、例えば、痺れ(しびれ)の症状を、「ビリビリする」「ピリピリする」「ジンジンする」「足の裏にモノが貼り付いた様に感覚が鈍い」「歩くと足の裏がジャリジャリする」などと訴えます、これらの感覚は「異常知覚」と言い、本来、人がもっている皮膚感覚の「触れる・押される・痛い・熱い・冷たい」などの生理的感覚とは異なり、人にはもともと生理的にはない感覚のことを言います。また痛みは、「チクチクする」「ズキズキする」「重だるい」「筋肉がつっぱる」などと表現されることが多いようです。
そして痛みの場所は、坐骨神経が通っている、おしりから下肢にかけて起こり、片肢に症状が出る場合がほとんどですが、時には両肢にあらわれる事もあります。
ここで坐骨神経痛の主な症状をまとめますと、@.おしりから下肢にかけて痛みがある A.長い時間立っている事が辛い B.腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じる事がある C.おしりの痛みが強く、座り続ける事が困難 D.歩くと下肢に重い痛みが出るため歩けなくなるが、休むと歩く事が出来る(この症状は「間欠性歩行(かんけつせいほこう)」と言い坐骨神経痛の特長です) E.体をかがめると痛みが強くなる 以上のような状態が1つでもある場合は、坐骨神経痛である可能性が疑われます。
また、@〜E以外にも F.尿失禁や頻尿など、排尿障害がある G.会陰部がしびれたり、ほてるなどの異常感覚があるなど、しびれや痛みだけでない症状も出ている場合は、重度の腰椎疾患が疑われるので、早めに病院で検査を受けるようにしましょう。
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